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インが建つBow Valley Trail
は線路と平行しており、
早朝、長い長い貨物列車が大きな音をたてて通過していく。
インの部屋には、耳栓が用意してあったが、まったく不要だった。
その日の朝も気持ちよく晴れ、インの玄関先の花が美しい。
昨日買った食料を、みんなのザックにパッキングし、朝食をインで頂いてから、いよいよ出発だ。 燃料を販売している店は朝の 9 時か 10 時にオープンする。 インを 9 時半に出て街のメインストリートに出ると、その店はすぐに見つかった。 R.D Building Supplies は金物屋。 ガスカートリッジもホワイトガソリンらしきものも置いてあるが、 店員がキャンプについて一切分かっていないので相談できない。 ふと見ると、迎えに Valhalla Pure Out Fitters があった。 こっちは、パタゴニアやノースフェースを取り揃えるアウトドア屋さん。 ガスカートリッジはねじ式のものとそうでないものとあり、MSRのネジ式のものを購入。 R.D では危うくネジ式でないものを売りつけられそうになった。 価格も Valhalla の方が3割ほど安い。 |
キャンモアまでの移動はレンタカー | カルガリーのスーパーで食材を購入 | キャンモアで一泊したイン |
小さいが清潔感溢れるキャンモアの街 | 気持ちよく晴れた出発の日 | 昨日買った食材をパッキングする |
街を出たのは、
10:30。
順調に行けば、ヘリコプターのチェックイン時刻
11:30
までに到着できる。特に迷うこともなく、
R#742
にすんなり入ることが出来た。
道はすぐにダートになるが、道幅は広く細かい白い砂利で砂埃がすごい。
道脇は岩の崖で、降雪時は雪崩に注意の看板があったと宮里ちゃん情報。
山道に入ってすぐにヤギの群れに出会った。 土を食べているのか、道に口をつけている。冬毛がダマになって取れかかっている。仔ヤギもいる。 スプレィ湖沿いの道を快適に走る。 湖に飛び出した半島に赤い車が停まっているのが見える。 まるで車のCMポスターのよう。車窓から見える道路脇には、花が咲いている。 駐車場に着いた。 キレイなトイレがあり、ヘリポートは歩いて5分のところにある。 瀬戸さんは周囲の花に大喜び。でも現地に飛べば、花はもっとすごいことになっているのだった。 |
街の周囲にはロッキーの山々がそそり立つ | シティセンターまでは車で5分 | 地面を舐めるヤギの親子 | ヤギを避けての走行 |
アシニボインロッジのロゴが入ったトラックが入ってきた。 スタッフは若い女性が 3 名。アシニボインの公園内で働くスタッフも若い女性が多かった。 荷物の計量をして、チェックインをして、 3 番目のグループでヘリコプターに乗る。 空路はブライアント・クリーク沿いのようだ。 途中、私の座っている側のドアが音を立てた。 見ると1センチほどの隙間が開いている。 飛行中のヘリのドアが、開いちゃった。 ザレた岩肌のロッキーの山々の間を抜け、ものの 15 分ほどでアシニボインロッジのヘリポートに到着。 |
ヘリには4人ずつ搭乗する | アシニボインロッジのスタッフ | 4日後ここを歩いて帰る |
キャンプ地までの道を歩いていると、キャンプ地内の情報を教えてくれるカップルがいた。
「
28
あるサイトのうち、
4〜5
くらいしか埋まってないから、いいところが自由に選べるよ」。
広いサイト内を、あちこちうろうろしているうちに、
その人が言うところの「いいところ」は、徐々に他の人に取られてしまい、
結局、奥の方にテント
3
張り分のサイトを確保することとなった。
水、トイレ、排水所と熊除けボックスが近くにあって、アシニボインの眺めのよい場所は、
簡単には見つからない。
しかし、我が家に決めた場所は、キャンプ地のヘリを歩いてくれば、 そんなに奥に位置しているわけではないことが後で判明する。 しかも、なかなか眺めの良い場所だった。 さぁ、テントを張ろう、という段になって、 宮里ちゃんがザックの外付けにしてあったテントのポールとシートがなくなっていることに気がつく。 きっとアシニボインロッジに忘れ物として置いてあると判断し、 ここは、村瀬さんとYFのテントを張り、昼食をとってから動くことにした。 ライ麦パンのバンズにハムとチーズをはさみ、マヨネーズで味付け。 にんじんをかじりつつ、飲み物はミックスジュース。火を使わなくても、こんなに美味しい。 |
テント場での最初の食事 | 熊に襲われないよう 荷物はポールに吊るす |
3泊4日ここで暮らす |
この日のためにテントを新調 | キャンプ場のトイレ | 水場 | 食料を保管する スチールボックス |
食事後、四人そろってアシニボインロッジに向かう。 ロッジには日本人のグループがいた。 4 時から 5 時は宿泊者でなくても、 軽食として、大きなピースのパウンドケーキ 3 種とお茶のセットや缶ビールが頂ける。 ロッジの周りには、地リスが住み着いていて、そこここの穴から出てきたり、逃げ込んだりしていた。 |
キャンプ場情報が張り出されている掲示板 | アシニボインロッジでお茶を頂く | 各地からのトレッカーが集う |
5
時過ぎ、ビールを飲んでいい気分。
宮里ちゃんのテントポールも取り戻したし、
テント場に戻るのだが、まだまだ明るい。
途中に池のあるトレッキングルートがある。更に進むとマウント・アシニボインへ続く登山道なのだが、
その途中にある池が、写真で見た逆さアシニボインが見えるという池かもしれない、と思いたち、
テント場には、そのトレイル歩いてから帰ることにした。
起伏のない道は、ずっと花に囲まれている。
ロッジからキャンプ場への道も、花、花、花なのだが、その池までのルートは更に鮮やかな花が咲き乱れている。
とにかく皆可憐で可愛いい。どうやら、通常のトレッカーたちはあまり入ってこないようだ。
まだ、明るいが、太陽が山の向こうに沈んで、肌寒くなってきた。 目当ての池は、山に近すぎてアシニボインは映らなかった。 逆さアシニボインはここではなかったものの、 初日から随分と、近所のトレッキングを堪能した。 テント場に戻って食事の準備。 本日のメニューは、オードブルには黒パンとカマンベールとベビーキャロット。 メインはサーモンのパスタ。 調理中、鹿が現れ、『動物写真家』の宮里ちゃんと瀬戸さんは大忙し。 |
ロッジからテント場に 向かう道 |
ロッジの窓から見る アシニボイン |
夕食の準備中に現れたシカ |
2006年7月16日(日) |
9:30 キャンモア(標高 1,450 m)→ 11:00 マウント・シャーク・ヘリポート(標高 1,800 m)→ 14:00 レイク・メイゴック・キャンプ場(標高 2,200 m) |
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