クライミングとは?
クライミングにチャレンジ
「ロッククライミング?あ〜、あのロープを付けて岩を登る、見るも恐ろしいスポーツね。」という印象を持っている方も多いと思います。また、「興味はあるけれど、とても自分がやれるとは思わない。」という方も多いのではないでしょうか。そこで、ロッククライミングについて少し説明したいと思います。
まず、どうして岩に登るのか、という素朴な疑問についてお話しましょう。「高いところが好きだから」、「山頂に立つため」、「登るのが困難な岩を、バランスとアイディアでクリアするゲーム性が楽しい」などなど、岩に登る目的は人によって様々です。一言で言えば岩に登るのはとても楽しいことなのです。
それでは、誰でもできるのかという疑問がわいてきます。多くのスポーツにおいては、年齢や男女でクラス分けされますが、クライミングに関しては、男女年齢を問わず、一緒に楽しめるのが特徴の一つでもあり、楽しさでもあります。勿論、多少の筋力も必要ですが、重要なことは柔軟性とバランスです。腕の力だけで登ろうとする筋肉隆々の男性が登れない所でも、女性や中高年がスルリと登ってしまうことは少なくありません。
クライミングは、チャレンジ精神があれば、誰でも初めることのできるスポーツです。初心者や入門者向けの講習会も週末を中心に色々な場所で開かれています。また、その講習会のほとんどは、クライミング道具一式のレンタルができます。道具の使い方や安全な確保の仕方を、経験あるクライマーにしっかりと習い、日常生活にはない高度感やスリルを楽しみましょう。YFクラブでも未経験者の為の講習会を行っていますので、興味のある方はお問い合わせください。
クライミングの種類について
岩の決められた(あるいは自分で設定した)ラインを、自分の手と足だけを使って、ロープにぶら下がらずに、登りきることを目標としています。登るための道具は、専用の靴とすべり止のチョークのみ、ロープは、安全確保(力つきて落ちてしまった場合にはロープにぶらさがる)と下降のために使用します。道具に頼らず、ロープにぶら下がらずに登りきってはじめて、完登(成功)とみなされます。フリークライミングは、冒険性とスポーツ性をかね揃えた形、すべてのクライミングの原点でもあります。ルートの難しさは、ホールドの大きさ、動きの難しさ、肉体的困難度、で決まります。
登り方①:トップロープクライミング
あらかじめ、岩の上にセットされたロープを体に装着して、クライミングを行います。万が一、力尽きて落ちてしまっても、ロープにぶら下がるだけなので安心です。なるべく危険を排除しているため、登ることに集中でき、主に初心者の練習用として用いられます。初心者は、このスタイルで登り方はもちろん、ロープワーク、ビレイ技術、フォールの仕方、岩場に潜む危険などを学びます。トップロープクライミングに必要な装備はこちらをご覧下さい。
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クライマーとビレイヤー、2人一組で行います。 |
登っている時、ビレイヤーはロープがたるまない程度にロープを引いていきます。 |
登りきったら、合図をしてロープにぶら下がり、ビレイヤーに降ろしてもらいます。 |
もしも、途中で落ちてしまったら・・ビレイヤーがロープを張ってくれるので、その場にぶら下がるだけ。 |
登り方②:リードクライミング
プロテクション(岩に打たれたボルトや岩の割れ目にセットしたカム類など)にロープを掛ながら、登るスタイルです。フリークライミングのルートのほとんどは、このスタイルでの完登を前提としています。トップロープと違い、長い距離を落ちる可能性もあるので、確かな知識と技術が必要です。また、ビレイの方法もトップロープとは、若干異なり、ビレイヤーにもより確かな技術が求められます。
自分自身が、ロープを延ばしながら登るのは、クライミングの醍醐味です。トップロープでクライミングに慣れ、ある程度登れるようになったら、チャレンジしましょう。リードクライミングに必要な装備はこちらをご覧下さい。
最初は、絶対に落ちないような簡単なルートから始めることをお勧めします。
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途中のプロテクションにロープを掛けながら登ります。 |
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ビレイヤーは、クライマーの動きに合わせて、ロープを繰り出したり、引いたりします。 |
フォールすると、自分が最後に掛けたプロテクションを支点にして落ちていくため、トップロープよりも長い距離を落ちることになります。フォールの仕方、姿勢がとても重要です。 |
登り方③:ボルダリング
ロープを使用せず、飛び降りることが可能な高さの岩(通常は、4〜5m以下)を登るクライミングのことです。使用する道具は、クライミングシューズとチョーク、衝撃を吸収してくれるマットのみと、よりシンプルなスタイルです。しかし、岩場でのボルダリングは、地面が平らでない場合も多く、着地の方法など、より高い危機回避能力が求められます。ボルダリングに必要な装備はこちらをご覧下さい。
ロープの長さ(50〜60m)以上のルートを登るクライミングのことをマルチピッチクライミングといいます。何十メートルもある岩壁を、ロープスケール分を1ピッチとして、複数のピッチに分けて、2人一組(あるいは3人)で、リードとフォローを繰り返して登っていくシステムです。上にロープを延ばしていくためのロープワークやフォロアー(二番目以降に登ってくる人)のビレイ、ビレイポイントのセット、懸垂下降(ロープを伝って降りる方法)技術など、様々な知識と技術が必要になります。 アルパインクライミングはこのシステムで、ロープを上に伸ばしていくため、必須の技術といってよいでしょう。また、フリークライミングのマルチピッチルートもあり、システムはアルパイン、フリーともに変わりません。 マルチピッチクライミングに必要な個人装備はこちら、パーティ装備はこちらをご覧下さい。
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フォロアのビレイ。完全にぶら下がった状態でビレイ(ハンギングビレイ)することも珍しくありません。 |
登ったルートを懸垂下降します。 |
山頂に立つことを目標にして、そのためには、登る手段を選びません。登れないところが出てきたら、道具を使ったり、ロープにぶら下がったりしても、そのルートを登りきれば成功となります。頂上に立つルートとしてロッククライミングをするわけですから、登山の要素も入ってきます。長時間のクライミング、気象の変化、山奥でのクライミング、落石など、自然条件による危険度も増し、より冒険性の高いクライミングとなります。岩を登る技術が高いほど、体力温存、時間短縮につながるので、フリークライミングの技術は欠かせないといってよいでしょう。また、ロープの長さ(50〜60m)以上の岩を登っていくわけですから、 マルチピッチクライミングの技術も必要です。ルートの難しさは、季節や、気象状況、などで大きく変化します。アルパインクライミングに必要な個人装備はこちら、パーティ装備はこちらをご覧下さい。
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2〜3人でパーティを組みます。 |
南ア・北岳でのアルパインクライミング。 |
高度感、達成感は最高。 |
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クライミングシューズ ソール部分は、フラットなラバーで、すべりにくくなっています。靴下は着用せずに、裸足で履きます。通常は、小さな突起にも立ち込めるように、小さめのサイズ(足の指先が若干、曲がる程度)を選びます。小さめのサイズを選んでいる為、岩を登る直前に履き替えて、降りてきたら、すぐに脱ぎます。さまざまな特性のシューズがありますが、最初は足の形にあった、履いていても痛くないシューズを選ぶのがよいでしょう。
(YFクラブでは、初めての方のために、無料レンタル品を用意しております。) |
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ハーネス 自分にロープを装着する為の安全ベルトのような物で、クライマーのビレイの際にも必要です。登山用の簡易的なものもありますが、フリークライミングで使用するものは、ビレイループがあり、ウエストベルトとレッグループに分かれたセパレートタイプで、衝撃を吸収してくれるように、ウエスト部分やレッグループ部分がしっかりした構造になっているものを選びます。サイズ選びとぶら下がった時のバランスが重要なので、購入時には、ロープを装着して試しにぶら下がれるところがあれば、ぶら下がってみるのがいいでしょう。
(YFクラブでは、初めての方のために、無料レンタル品を用意しております。) |
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チョークバック すべり止の粉を入れておくバックです。腰(後ろ部分)に装着して、登りながら手を入れてチョークを付けます。バックの中には、チョークボール(メッシュに入ったボール状のもの)や粉末状のチョークを入れます。
(YFクラブでは、初めての方のために、無料レンタル品を用意しております。) |
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ビレイデバイス(確保器) クライマーを確保する為の道具で、確保器と安全環付カラビナとセットで使用します。さまざまなタイプがありますが、チューブタイプのものが一般的です。重みがかかると、オートロックされるタイプのものもありますが、まずはATCタイプでのロープ操作を覚えることをお勧めします。 ※ATC=商品名ではあるが、確保器の代名詞となっているチューブタイプの確保器。 |
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クライミングシューズ ソール部分は、フラットなラバーで、すべりにくくなっています。靴下は着用せずに、裸足で履きます。通常は、小さな突起にも立ち込めるように、小さめのサイズ(足の指先が若干、曲がる程度)を選びます。小さめのサイズを選んでいる為、岩を登る直前に履き替えて、降りてきたら、すぐに脱ぎます。さまざまな特性のシューズがありますが、最初は足の形にあった、履いていても痛くないシューズを選ぶのがよいでしょう。
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ハーネス 自分にロープを装着する為の安全ベルトのような物で、クライマーのビレイの際にも必要です。登山用の簡易的なものもありますが、フリークライミングで使用するものは、ビレイループがあり、ウエストベルトとレッグループに分かれたセパレートタイプで、衝撃を吸収してくれるように、ウエスト部分やレッグループ部分がしっかりした構造になっているものを選びます。サイズ選びとぶら下がった時のバランスが重要なので、購入時には、ロープを装着して試しにぶら下がれるところがあれば、ぶら下がってみるのがいいでしょう。
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チョークバック すべり止の粉を入れておくバックです。腰(後ろ部分)に装着して、登りながら手を入れてチョークを付けます。バックの中には、チョークボール(メッシュに入ったボール状のもの)や粉末状のチョークを入れます。
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ビレイデバイス(確保器) クライマーを確保する為の道具で、確保器と安全環付カラビナとセットで使用します。さまざまなタイプがありますが、チューブタイプのものが一般的です。重みがかかると、オートロックされるタイプのものもありますが、まずはATCタイプでのロープ操作を覚えることをお勧めします。 ※ATC=商品名ではあるが、確保器の代名詞となっているチューブタイプの確保器。
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クライミング用ロープ クライミング用ロープは、伸縮性があり、伸びることで衝撃を吸収します。フリークライミングで使用するロープは、シングル使用で、太さは10ミリ〜10.2ミリが主流です。長さは、50mか60mが一般的で、岩場でのクライミングがメインで考えるのであれば、60mを用意した方が安心でしょう。ロープバックは、持ち運びにも便利で、汚れからロープを守ってくれるため、あるとよいでしょう。
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クイックドロー(通称:ヌンチャク) ロープをプロテクション(岩に打たれたボルト)に掛ける際に、必要な道具です。2個のカラビナと短いスリングを購入して、自分で組み合わせることもできますが、通常はクイックドローとして、セットされている物を用意するのがよいでしょう。まずは、10本程度用意して、内2本位は、スリング部分が長めの物を用意しておくとよいでしょう。
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スリング(ソウンスリング) テープ状の繊維をループにしたものです。スリングは、セルフビレイに使ったり、トップロープの支点にしたり、ロープの流れをスムーズにする為に使用したりします。長さは、60cm、120cm、240cmとありますが、まずは、120cmを1〜2本揃えておくといいでしょう。
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エイト環(下降器) 懸垂下降(ロープを伝って降りる)をするための道具です。
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クライミングシューズ ソール部分は、フラットなラバーで、すべりにくくなっています。靴下は着用せずに、裸足で履きます。通常は、小さな突起にも立ち込めるように、小さめのサイズ(足の指先が若干、曲がる程度)を選びます。小さめのサイズを選んでいる為、岩を登る直前に履き替えて、降りてきたら、すぐに脱ぎます。さまざまな特性のシューズがありますが、最初は足の形にあった、履いていても痛くないシューズを選ぶのがよいでしょう。(トップロープ、リードクライミングのものと同じです。)
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チョークバック すべり止の粉を入れておくバックです。腰(後ろ部分)に装着して、登りながら手を入れてチョークを付けます。バックの中には、チョークボール(メッシュに入ったボール状のもの)や粉末状のチョークを入れます。(トップロープ・リードクライミングのものと同じです。)ボルダリング専用のものは、大きく、地面におけるタイプの物もあります。(写真)
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クラッシュパッド ロープを着けていないため、落ちれば必ず地面に着地することになります。課題によっては、登り終わったら、飛び降りなければならない場合もあり、着地の際に衝撃を吸収してくれるマットのことです。使わない人もいますが、現在は使用するのが一般的といえるでしょう。(クライミングジムでは、すでにマットがひかれているので不要)
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クライミングシューズ ソール部分は、フラットなラバーで、すべりにくくなっています。フリークライミングでは、小さめのサイズを選ぶのに対して、アルパインクライミングでは、長時間シューズを履きっぱなしになるので、履いていても痛くない、足にあった物を選ぶことが重要です。季節やシューズを履いている時間によっては、靴下を履く場合もあります。
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ハーネス 自分にロープを装着する為の安全ベルトのような物で、クライマーのビレイの際にも必要です。登山用の簡易的なものもありますが、フリークライミングで使用するものは、ビレイループがあり、ウエストベルトとレッグループに分かれたセパレートタイプで、衝撃を吸収してくれるように、ウエスト部分やレッグループ部分がしっかりした構造になっているものを選びます。サイズ選びとぶら下がった時のバランスが重要なので、購入時には、ロープを装着して試しにぶら下がれるところがあれば、ぶら下がってみるのがいいでしょう。
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山岳用ヘルメット 落石の多い岩場では、必需品です。アルパインクライミングだから被るのではなく、フリークライミングでも、落石の危険がある場合は被ります。
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エイト環(下降器) 懸垂下降(ロープを伝って降りる)をするための道具です。
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安全環付カラビナ 安全環付カラビナは、確保器用、エイト環用の他に2個程度、用意しておくとよいでしょう。
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スリング スリングはセルフビレイなどのために、120cmのものを用意しましょう。デジーチェーンなど、セルフビレイ専用のスリングも便利です。(写真)
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クライミング用ロープ アルパインルートは蛇行していることが多く、ロープの流れ、懸垂下降で降りる場合など総合的に考えると、ダブルロープを使用するのがベストでしょう。(ダブル使用のロープは、8〜9mmの太さで、1/2と表示されています。)ルートによっては、シングロープで行けるところもあるので、ルートの情報を集めて、最適なロープを選択するのがよいでしょう。
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クイックドロー(通称:ヌンチャク) 多数。長めの物も用意しておくといいでしょう。
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スリング 多数。長めの物も用意しておくといいでしょう。
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その他 ハーケンなど。登るルートの情報を収集して、必要な物を用意しましょう。
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詳しいお問い合わせは
名称: |
クレモール アンド エルエイダブリュー (有) YFクラブ事務局 |
住所: |
〒185-0033 東京都国分寺市内藤2-8-7 |
電話: |
0467-61-2116 |
Eメール: |
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