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みやさとかなこ 動物記 レイク・メイゴックキャンプ場 ナブ・ピーク ウィンディ・リッジ 帰路 ブライアントクリークまで 帰路 ブライアントクリークから

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朝、起きるとあたりには霜が下りていた。 雲はすっかり取れて、アシニボインも青空に突き刺さっている。 朝ごはんはインスタントラーメンとドライフードのしそわかめご飯。 これは途中の行動食にもなる。残ってるジュースも飲んじゃってね。 テントをたたんでパッキング。 ゴミは、村瀬さんが小さく小さくまとめて、ジッパー付きのビニールバックに入れてくれたので、安心してパッキングできた。

キャンプ生活最後の朝 草木は霜で真っ白 我が家をたたむ
アシニボインに別れを告げる

ワンダーパス越えは距離的にも、標高的にも、涸沢から上高地間とほぼ同じはずだが、どうも長く感じる。 パスまでの道は川沿いについていてワタスゲが見事だ。 途中の河原で、雷鳥の親子を見た。

ジグザグに坂道を登って、ちょっと辛くなってきた頃にアルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州の境に到着する。 風があって少し肌寒い。大きな空が美しい。アネモネの綿毛が沢山ある。 アネモネの花から、どう変化するとあんな形になるのか不思議だったが、 オシベとメシベが膨らんでくると同時に、だんだん花びらが茶色くなって落ちる。 その後、オシベメシベがどんどん伸びてきて、火消しの纏のような形になるさまがよく分かった。

湿地帯にはワタスゲの群生 タワーズのある方角へ向かう ワンダー・パスに到着
今日はヘリが飛ぶ日 火消しの纏のようなアネモネの穂 パスを過ぎるとなだらかに下る
アネモネの花 花びらが茶色くなる オシベメシベが丸くなる
花びらが落ちる 穂が伸びてくる 纏のできあがり

バンフナショナルパークに入ると途端にサインが分かりづらくなる。 ワンダーパストレイルとマーブルパストレイルの分岐も、後にして思えば、 あれだったのかと思うようなサインだった。

ここの道も相変わらず花、花、花。それに加えて熊、鹿、馬の大量の落し物によく出くわす。 「ウ○コのそばには足跡あり」。大きな熊の足跡を見つけては、特に宮里ちゃんが喜んでいた。

ワンダーパストレイルはひたすら長く、ときどきザレた箇所もある。 反対方向からこれからアシニボインロッジのエリアに入ってくる人たちとすれ違った。

ワンダー・パスのビュー・ポイント 宮里ちゃんの手よりも大きな足跡
アシニボイン公園で見たものとは異なる花々

地図上では、マーブル湖の分岐の左右どちらから回っても、 シェルターまでの距離は200m程しか違わないとなっていたが、 実際200m近い左回りで歩くと、更に分岐があり、シェルターに続く近道が出来ていた。 さっきの分岐で右回りに来てしまった親子と、後にシェルターで会うことになるが、そちらはかなり遠回りのようだ。

シェルターは床下がグズグズだったが作りは頑丈だった。 ひとまず、皆でお昼寝。 しかし、寝袋に入ってウトウトしだすと、この建物に何かがぶつかるような音がする。 動物が激突しているのか、大きな枝が屋根に落ちてきているのか、 みんなで起きだして周囲を調べるが、結局なんの音だったのか判明できず。 少し不気味。

近くの川に水を汲みに行く。瀬戸さんが上手に汲んでいた。 夕食はドライパスタとビスケットやスナック。そして最後の一杯ずつのワイン。

このシェルターのご近所には、ウサギとジリスが住んでいて、ウサギに関してはずいぶん人に慣れている様子。 すぐ近くまで寄ってきて、宮里ちゃんと瀬戸さんは大喜び。

さっきの分岐で道を間違えた親子が到着。お父さんと17歳の娘と14歳の息子。 男の子は村瀬さんにしきりと話しかけ、「トウキョウから来たの?すっげぇ〜」と興奮気味。 14歳の少年にとって『トウキョウ』は『クール』なのだそうだ。 この三人は食事に一切火を使わず済ませていた。 背負っていたザックも古く、食事も粗末、でも親子が仲良く楽しそう。 火を使わなくても暖かそうだった。

近くの川で水を汲む ベッドルーム 陽だまりは暖かい
シェルターの住人 ウサギににじり寄る宮里ちゃん


2006年7月19日(水)
8:40 キャンプ場(標高 2,200 m)→( 1.8 km)→ 公園保安官小屋 →( 2.6 km)→ ワンダー・パス(標高 2,395 m)→( 0.7 km)→  11:20 分岐 →( 0.6 km)→ ワンダー・パス・ビューポイント →( 0.6 km) →  12:30 分岐  →( 2.4 km)→ ワンダー・パス・トレイル分岐(標高 1,950 m)→( 4.5 km)→ マーブル湖 →( 2.1 km)→  16:00 ブライアント・クリーク・シェルター(標高 1,850 m)




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